193.星空の剣ペンドラゴンと星空の剣ノワール【Chrono Chronicle】
星空の剣は 片手剣タイプの大きさだが
ふたりは 慣れていないこともあり 取り扱いが
たいへんみたいだ どうしたものか
剣を見ていると スキルスロットもあり
あと 所有者が 二振りとも私になっている
アリスとクロエに渡したから
もう彼女たちのものだと 思っていたがそうではないらしい
剣の意志もあるから なおさら 所有者を
自ら アリスやクロエにするだろうに
どうしてだろう うーん
「 アリス クロエ 剣をいいかな 」
彼女たちは どうしようと思っていたこともあってか
私が 助け舟のように手を差し伸べたところに
剣を渡してくれた それを受け取り 剣をみてみる
なんとなく それぞれの星空の剣の意志を
確認してみる すると
活性化したこともあり 彼女たちを守護と認めている
なのに 所有者が私のままか
もしかして 私のままがいいとしたいのか
彼女たちを護るために
- なかなかやるじゃないか 星空の剣 -
剣は 応えている感じがしない
よし では 今できることをしておくか
それでは 今後の為に 調整やいろいろしておこうか
カード化できるようにもしておく
彼女たちが扱いやすいように 武器変形させる
アリス用に
短剣 両刃で装飾少しあり鞘具もある
クロエ用に
短剣 片刃で装飾が少しあり鞘具もある
装飾は 遠目だと同じようだが 細部は少し違うかな
大きな違いは 両刃と片刃
刃渡りや刃幅は同じ感じだが そこが違う
私自身がというより
剣自体が 彼女たちと触れ合い活性化して
そのように変えていった
彼女たちを 呼び寄せる
「 アリス クロエ こっちへ
これなら 扱いやすいと思う 武器変形できるから
慣れるまで 短剣タイプがいいかもね
剣の説明をもっとすると
星空の剣の所有者は まだ私になっている
何かあるときは 私も使用することがあるかもしれない 」
「「 わかりました 」」
「 星空の剣には スキルスロット というものがあり
スキルを付与できるようになるから 」
「 スキルスロット ですか はい 」
「 スキルを 付与するには また今度で 」
「「 はい 」」
「 星空の剣を 短剣にして携帯佩剣してもいいけど
カード化にできる 」
「 カード化できるんですね でもしばらくは
短剣で 武器や戦いの練習をしたいですわ 」
「 私も 短剣から 使いこなしていきたいです 」
ふたりとも 戦意があっていいけど ゆっくりでいいですよ
アリスとクロエは 短剣を手にして
「「 星空の剣 」」
それぞれが そう 言って 語りかけているようにみえる
多分 剣との感覚をなんとなく感じているのかも
「 星空の剣か うむ その剣に 名を付けようか 」
それぞれが 似た二振りの剣を持っているから
かるく ふとそう思ったが
ふたりとも 是非 という感じで 体ごと向かってくる
クロノ様に命名してほしい と 迫られた
うーん アリス クロエを 護る剣
うん
「 命名
星空の剣ペンドラゴン
星空の剣ノワール 」
名付けによる 魔力消費を感じる
身構えていたから 気持ち的に大丈夫
名付けといっても 彼女たちの家名を銘にした
「 星空の剣ペンドラン 星空の剣ノワール
人には 守護剣ペンドラゴン 守護剣ノワール
として 守護剣として人に紹介するのがいいよ 」
アリスが呟く
「 星空の剣ペンドラゴン 」
クロエが呟く
「 星空の剣ノワール 」
彼女たちは それぞれ たいせつなものを抱えるように
剣を抱いている
星空の剣も さらに活性化しているように感じる
先ほどの意気揚々や戦意から
以前 星空を見上げていた アリスとクロエになったよう
それぞれの想いのときの 雰囲気や眼差し
秘めた想いを 思い返しているのかもしれない
私は いまはただ
アリスとクロエの未来に 守護と幸あれと願って
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