CC.311.銃メイドと銃バトラーが念銃で模擬戦【Chrono Chronicle】
A mock battle between a gun maid and a gun butler
パン パン
静かな殺気もどきを 出し合いながら
試作した銃を撃ち 競い合っている
うん 気に入って
性能チェックとして いいとは思うが
かなりハードじゃないかな
そして
銃メイド 銃バトラー それぞれ
的に当てるのが 早くなっている感じ
氷の魔法で 的を出しているのだが
次第に 円い板状になる前の
氷の粒段階から 撃ち抜いている
猛者もいるように 見かける
何 この銃の上達ぶり
どんだけ 戦闘能力がすごいの
戦闘の適応性や順応性が高いなぁ
銃を持っている姿だけでなく
その動きや振舞いが
傭兵のそれかそれ以上だ
メイドバトラーは
どんどん強くなるタイプ
と見つめながら
末恐ろしく思った
「 クロノ様 このような武器を
与えて頂き 本当に
ありがとうございます 」
と言うメイド
「 今までの武器と比べると
威力は劣るが 遠距離武器として
いいと思うよ 」
はいと応えながら
気に入ったように触っている
もう手に馴染むぐらい使うとなると
試作とは言いにくいな
今までの武器も 念剣と言ってたし
「 今後は 仮に念銃として言おう
念銃ver.0101 とした型番だが
かんたんに 念銃といって
物理銃と区別する
銃弾は 念銃弾 ってところか 」
「 念銃ですね わかりました
皆にも そう伝えます 」
仮称として 念銃とする
単発射撃 連射 両手持ち
これでいい
近くにいるサキュバスが
「 的にばかり 撃って
そんなに面白いの? 」
と言っている
面白さは それぞれだしなと
思っていると
ギラッ と目つきを変えるバトラー
それに びくっと反応した
サキュバスは あわてて
「 的ばかりじゃなくても
いいかなー なんて 」
と言っている
それを聞いたバトラーが
何か思いついたらしい表情
そして 私に
礼をとりながら聞く
「 クロノ様
念銃ありがとうございます
ぜひ メイドバトラー同士で
念銃での模擬戦闘や
トレーニングできる
許可を頂けませんでしょうか?
もちろん 威力は低い武器ですが
ケガしないように 致します 」
サキュバスの方を見る
すると サキュバスは
知らぬふりをしている
まったく
「 大ケガしないなら
一度 撃ち合う
模擬戦トレーニングを
してもいいだろう
許可する 」
「 ありがたき幸せ 」
すくっと歩き出して
東屋から出る
「 場所はそうだな
ここより低い あのあたり
迷宮近くの場所で
行えばいい 」
ハッと応えるバトラー
念銃弾の生産を
まだ継続するつもりなので
離れたところでしてもらおう
「 私の守護は サキュバスに
担当させるから 存分に
念銃での模擬戦闘を
すればいいよ 」
私はそういって 送り出す
模擬戦の 触りだけ見てから
念銃弾生産を再開しようかな
と メイドバトラーを見守る
メイドバトラーたちは
何か特有のコミュニケーションをして
打ち合わせのようなことを
しているみたい
このコミュ能力なら
連携もそれはすごいよな
と感心しつつ観察するする
どうやら メイド対バトラー
となりそうだ
ある程度の距離をとっている
遠くには 多少起き出した
傭兵たちも観戦してるようだ
銃など使っていなかった
戦闘メイドと戦闘バトラーが
銃を持っていること
どんな戦闘をするのかと
興味深げに見つめている様子
そうだと 傭兵の集団には
流れ弾被害の防止の結界と
逃亡しないような警報の
結界を張っておこう
よし これでいい
戦闘がスタート
バババと 撃ち合う銃声が響く
まずは 遠距離で探り合いか
これは 長くなるな
「 さて 休憩をそこそこにして
私も作業を続けるか
サキュバス 周辺警戒よろしくね 」
「 はぁーい 」
けだるそうに 言いつつも
サキュバスは きちんと
周辺警戒している気配
私は自分自身のことに
集中集中と 生産を再開する
念銃弾を生産
これは硬いだけの性質と
しているが 今後
いろんな念銃弾を作成するのも
ありかなと 職人っぽく考える
今回のこの分は かたい念銃弾で
いいだろうとした
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