CC.307.傭兵の事情を聞き猶予を与える【Chrono Chronicle】
Listen to the mercenary situation and give grace
賊の 今後の処遇をどうしようか
召喚の魔法陣には どこから来たかの
アクセス履歴があり 逆に
乗り込むことも可能ではある
そこまでするかは 別として
賊をどうするか
全員送り還す 全員こき使う
送り還すとこき使うを分ける
うーん
まずは 事情を聞こう
メイドバトラー サキュバスに
賊の方に向かうので ついてきてと
言って 賊がいるところに歩く
ザ ザッ と賊の前に立つ
「 いろいろ
聞きたいことがある
このなかの代表者
出てこい 」
と少し威圧をかけて声を出す
ボロボロの指揮官らしい者が
動き出そうとする
この者は 却下だと思い
銃を取り出して 撃つ
声を出せず麻痺させる
まわりの賊たちは怯えている
メイドバトラーが
賊を睨みつける
「 話に足り得る者が
出てこい 」
と再度言う
ある者に視線が集まり
結果 その者が出てくる
賊の中 なかなかの傭兵の
ような感じがする
「 名は? 」
「 ソルドです 」
コードネームかもしれない
「 ソルド
この集団は何だ?
何の目的で来た?
経緯をありのまま話せ 」
「 はい この集団の
チーム名は特になく
いくつかの傭兵集団の
集まりでの作戦でした
今回の作戦の目的は
荒野での殲滅作戦です
通信でのみ依頼者と連絡
前金込みの依頼でしたし
詳細は知らされていません
傭兵ですからね
そこは詮索しませんでした
ここへは
不思議なトンネルを
くぐってこちらに来ました 」
ふむ
依頼者は何者か
意図的かどうか
傭兵を使い捨てとして利用したか
「 こういう事例は
よくあるのか? 」
「 自分が知る限り
依頼方法はよくあります が
このような依頼内容や場所は
あまり聞かないケース かと
トンネルといい
見慣れない荒野といい
変な気がしないでもない
ですね 」
別世界と知らされていない
みたいだな
これ以上の問答は得策でないかも
それにしても
傭兵 戦力 か うーん
「 このなかで
帰りたい者は
そのまま送り還す
ここに残りたい者が
いれば 少しだけ物資をやろう
もちろん どちらも
それ相応に
こき使わせてもらう
今後 この傭兵集団の
指揮官をソルドに決定する
再度 またこのような機会を
設ける予定だ その時まで
自分がどうするか
身の振り方を決めておけ
以上だ 」
ソルドは 内容を聞いているときに
微かに表情を変えていて
「 サー 」
聞き終わった後に そう返答した
まぁ 了承したということだろう
彼らを後にして
テーブルのあるところに
戻ってくる
「 彼らを とり込むの?
魅了をかけて
もっと自白させる? 」
サキュバスが
得意げに聞いてきた
「 嘘を言っている感じはなかったが
魅了かそれもありだったかな
まぁでもいい
取り込むことができたら
それはそれでいいな
そう思っただけだよ 」
依頼者のことを気になるが
この状態でこれ以上は無益だな
今後の防衛強化のため
元々の予定のことを
していこう と
気持ちを切り換えた
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