CC.295.彼女たちの話を頷きながら聞く【Chrono Chronicle】
Listen while nodding their story
すくっと立ち上がり
水魔法で 手を洗い
次元城へと飛び立つ
- マスター 今から
談話室へ来れますでしょうか
アリスたちが 何か
話したいことがあるようなのです -
- わかった 今から向かう -
次元城をマップで確認
談話室に アリスたちがいる
忍者たちもいるみたいだ
行ってみよう
飛翔から 次元城へ降り立つ
転移はせず 談話室へ駆けつける
ドアの前で ノック
どうぞ と聞こえ 入室する
「 失礼しますね 」
「 ようこそ クロノ様 」
アリスたちが迎えてくれる
皆で起ち上らなくてもいいよと
目配せする
「 リリンから アリスたちが
話があるみたい と聞いたよ 」
3人の顔が少しだけ 落ち込んでいる
ようにも見える
どんな話かわからないけど
たっぷり聞くつもりでいる
「 お館様 さきの
メイドとバトラーとのバトルは
凄まじいものでした 」
サクラの側の 才蔵がそう切り出した
「 あれは ディオの提案でね
みんなには 地味で頼りなく
見えてしまったのかと
これでも 心配しているんだよ 」
「 なんと そういうことでしたか
それに 地味で頼りないなど
そのようには思っていません
むしろ 戦慄を覚えております
我ら忍は 改めて
恐ろしい主だと 再認識しています
サクラ殿たちは あのバトルの
最中には 互いに意見を
出し合い バトルを見学していました
そこで お館様の凄さ と
それをあまり理解できない部分が
あったとのことで 少しばかり
落ち込んで おられるのです 」
「 そうなのかい? 」
サクラ クロエ アリスは
コクリと頷いて応えた
彼女たちの声を待つ
「 クロノ君の あの戦いぶりは
すごいと思ったけど
それがとてもすごいんだね
って 忍者の人の話を聞いて
さらに思ったの
そして 自分はどんなことが
できるんだろう って 」
「 サクラは サクラの
できることをすればいい
サクラのしたいことを
応援したいと 私は
そう思っているよ
自分の力は 君たちのために
遣いたいんだよ 」
「 うん わかったよ
クロノ君 」
サクラがそういってるのを聞く
「 クロノ様は 攻撃的な
魔法は使わずに 応戦されていました
たしかに 最初
地味な魔法だと 見ていました
地味は地味でも 有効な魔法に
できている点に気づかされて
すごいなと思います
攻撃的な魔法に 少し思うところが
あったので ちょっとした心の
わだかまりが 今なんとなく
わかった気がします 」
クロエがそういうのを
頷きながら聞く
「 クロノ様が 対多数戦で
大規模な攻撃魔法をせずに
敵対者を 制圧していきました
力押しでも できるだろうに
ひとつひとつ細やかな
戦いを続けて 戦術や
知恵を使って 戦うことを
されていた
力ずくで派手な攻撃や
大規模な破壊的なことでなくも
戦える戦いがあるのですね 」
アリスがそう言うことに
うなずいて応える
サクラ クロエ アリス の
顔つきが 随分よくなった気がする
バトルを見て 思いを持ち
それを言語化して 少しは
自分自身の気持ちに整理が
つけられたみたい そんな気がする
才蔵が
「 あの状況で 敵が我々でも
同じ結果になっていたと思います
ですが 忍の 体術や
忍術においては お館様の目にも
留まるかと存じます 」
「 体術 と 忍術 か
ぜひとも 習得したいね
その時は 是非とも
手合わせを頼む 」
「 ハッ また
忍の わざや術を鍛練するため
我らも鍛練場を使用しても
よろしいでしょうか? 」
「 わかった いいよ
皆と仲良く 使ってほしい
詳細は カードや
周りに聞くなりで
確認してほしい
それでいいかい? 」
「 有難う御座います 」
よかった 皆の空気感
雰囲気がよくなった
「 銃については あのバトル後に
ちょっと調整してさらに
強化できた感じだしね 」
まわりが 一気に
えっ となる
嘘でしょ あれからさらに
といった感じのリアクション
これは 引かれている
ドン引きだ
- マスター 今それは -
ですよねぇ
私は なんだかごめんと
思いつつ まわりに軽い感じで
ハハハと笑ってみせた
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