願いと紡ぐ 君の物語 * Love, Adventure, Survival, Education, Kizuna, Wish. 言葉と愛する 魔法と生きる 詞と生きる

CC.274.肉を欲するルティ【Chrono Chronicle】

Luty wants meat

ディオから 契約書作成の依頼を

粛々とこなしていく

大変はたいへんなのだが

ノッてきたいのか ゆっくりと

少しずつすすめていく

 

前回同様 リリンも途中加入して

ダブルチェック体制にして

契約書の作成をする

 

ディオが

「 我が君 ご無理なさっていませんか? 」

「 いや大丈夫だよ 続けよう 」

「 では 次はこれも 」

私は ゆっくりと作成する



契約書の作成

文章文面だけでなく

念の紙 巻物 も同時並行で作成している

型となるようなものは それなりに準備して

フォーマット化もしていく

ワードボードで 入力することもあれば

手書きで 筆耕することもある

 

「 我が君 今回はこのあたりで

 いいかと思います 」

「 そう まだいけそうだけど 」

「 あまり根を詰めなくても

 よいかと 愚考致します 」

「 ディオが そういうなら

 今回は ここまでなんだね

 わかったよ 」

「 ありがとうございました

 我が君 」

「 なに必要なことだろうし

 ディオの提案や頼みなら

 応えたいしね 」

「 我が君 」

執事然から より歓喜の表情に変わる

「 おおぉ うん 」

そう応える

よろんでくれて なによりだ

 

思ったよりも 疲れが出ていない

契約術のスキル 少し上がったのかな

さて 今からどうしようか と

かるく体操をしながら 考える

時刻カウンターをみると

思った以上に 時間が経っている

不思議な感じだ

 

カードで 情報を確認する

とくに危険なことはなさそうだ

- リリン 防衛のことで

 異常はないかな? -

- 異常はありません ご心配なく -

うん よさそうだ

これから

手勢を増やす手立て や

情報システムも ヴァージョンアップも

しようかな

武器やアイテムの作成もいいな

「 女性陣は 今何しているのかな 」

と ぽつり

- クロエ アリス サクラは

 部屋で何か話を

 ユリィー ルティは

 鍛練場にいます -

即座に応えてくれる

- ありがとう リリン -

手持ちにある 武器などを

鍛練場に 備品として

置いておくのもいいかもしれない

ついでに

ふたりの動きも見学できたらいいな

「 ちょっと 鍛練場へ行くね 」

そうリリンに伝えて 転移する

 

鍛練場

ユリィーとルティが

模擬戦闘をしている

ふたりとも張り切っているな

あまり 気づかれないようにいて

鍛練場のところに 武器などを納める

よし これで誰でも使えるような

訓練環境が できたな

すこしずつ 鍛練場も拡張していこう

 

そんなことをし終わったあと

ルティに 気づかれる

「 あるじー いたのかー

 戦いをみてみてー 」

と 戦闘しながら

こちらにも そう言っている

ある意味で 器用だな

ユリィーも私に気づいたが

ルティと同じで戦闘ぶりを

見てほしそうなので

戦闘を じっくりと見守ることにする

 

ユリィーの剣盾での 怒涛の攻撃 

ルティは 躱しているが

多少は攻撃を受ける だが

その身体の硬さも考慮しているのか

構わず懐へと潜り込むように

詰め寄り 攻撃する

そして 掌には すぐにでも

龍玉ができるような構えで

攻撃を織り交ぜていく

 

龍玉は 未完のわざとはいえ

それでも 凄まじい威力であることに

変わりはない

それは ユリィーも重々承知している

動きをみせている

私が来る前に 何発か繰り出したのだろう

だが こうしているということは

決定打になっていない

ユリィーの回避や防御も中々だね

 

剣で突き刺そうとする

それをかすりつつ躱して

懐に踏み込む

龍玉が放たれる

エネルギーが迸っている

やはり まだまだ未完か

龍玉が当たりそう

脇から盾が滑らかに入り込む

龍玉が 龍玉の手ごと

攻撃が逸らされる

流れで体ごとカウンターを仕掛ける

それを察知して 龍玉を爆発させる

お互いの 体勢が体ごと吹っ飛んだ

 

両者は すぐ体勢を戻そうと見つめ合う

ユリィーも ルティも

ニヤッと 口元を笑わせている

勝負の一区切りができたみたいだ



ふたりが 改善点を思いつつ

満足気に こちらに近寄る

「 いい戦いだったよ 」

そう労う

「 あるじー いい汗かいたよー 」

「 ありがとうございます

 マスター 」

と応えている

「 私も作業が一区切りできたから

 見学させてもらっていた

 ふたりの戦いぶりがみれて

 よかったよ

 ふたりは 今後 これがあったら

 いいなとか あるかい?

 防衛や武器などに 活かせられたら

 いいなというものがあれば

 言ってくれ 」

ユリィーが そうですねと

いった感じで 考えこもうとしている

その横で ハッと何かに気づいた

ルティが あわてるように

「 あるじー 肉がほしい

 肉焼きが食べたい 肉 肉 」

と早口でまくしたてる

 

すこし 呆気にとられてしまう

肉 食べ物の肉

肉焼き 焼肉 ステーキ

食事の肉料理か

ルティが肉を欲するのをみて

はっとする

食事のこと 食事の楽しみのことを

すっかり忘れていた

「 そうだな ルティ

 肉料理を なんとかしよう 」

でかした ルティと感心した

 

 


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