CC.247.魔女への貸借契約術式【Chrono Chronicle】
Lease contract technique for witches
次元を渡ってきた サクラさんや忍者集団が
どこから来たのかと ずっと痕跡を探していたのだが
見つからない
逆探知できないなんてあるのかと
疑問に思った
- リリン 今回はどこからやってきたのかの
情報が掴めなかったよ -
- こちらで その情報をおさえることが
できないですね よろしいのですか? -
- 仕方ないだろうね 探知できない
何かがあったのかもしれない だが
送り出した術者も 把握していない
敵対する感じもない と思っている -
- そうですか マスターが
そうおっしゃるのならば 致し方ないですね
あの もしかしたら その箱筒の機能かも
しれません -
- なるほど その可能性もある
しばらく 収納しておこう -
箱筒カプセルを ストレージへと収納する
まわりを見わたして
「 皆の者 もう警戒を解いて 大丈夫だ 」
警戒や 緊張の 状態を解く
ふぅ
「 サクラ 才蔵たち
これから 君たちを紹介しようと思う 」
- マスター 大広間の外で
待機しているユリィーたちは
いかがいたしましょうか? -
マップでも確認
結界を張っていたから
入ることができないユリィーたちがいる
- 危険の可能性があるのに
近づいていたのか まったく -
- 心配していたのでしょう -
- 皆無事だし もう危険はないから
入ってくるように 伝えてくれ -
- イエス マスター -
リリンは 嬉しそうに応えている
大広間の結界を解く
バンッ
ルティが我先にと 駆け込んでくる
「 ご無事で何よりです マスター 」
うむと応える
クロエ アリス ルティ も
ひと安心しているようだ
さて いざ紹介しようと思っているが
なんだが
クロエとアリスの 視線が
サクラを見て 腕を掴まれている私を見る
なんだか じとりとみられている気がします
- クロエとアリスに じとりと
見られていますよ マスター -
リリスだな
そんなことはないだろうと
二度見するが 気のせいではないらしい
なんだが焦る感じがあるが
自分なりに 笑顔で応えるに留めた
説明しやすく すこし歩く
サクラと 才蔵たち には私の傍へと告げる
そして 他の皆も一堂に会するようになる
「 皆揃ったところで
今回のことを 話していこうと思う 」
静かに耳を傾けてくれている
「 どうやら どこかの術者が
彼女と彼らを
ここに送り届けたようだ
敵対の意思はないと判断した
彼女の名は サクラさんです
どうやら 私の許嫁らしい
これから一緒に ここで暮らすことになる
才蔵たちは 忍という者達だ
潜伏や連絡や調査をすることができる
私の配下として活躍してもらうことになった 」
そう 事の顛末をかいつまんで説明する
雰囲気的に どちらかというと
ユリィーたちは サクラさんの方に
メイドやバトラーたちは 忍の方に
気になる感じがあるみたい
「 皆 よろしくお願いしますね 」
ハッと応えてくれる
よかった
そして あるアイデアを思いつく
「 お館様 もうよろしいですか
衆人環視は ちと 」
忍は 先ほどから顔を伏せたままだ
「 うむ すまなかったな
また後で 見計らって来てくれ
渡したいものもある 」
そう小声で話し合い
才蔵は ハッと応え 姿を消していった
「 サクラさん 」
「 サクラ ね クロノ君 」
だめ っといった感じで
可愛らしく そう言ってくれる
「 よろしくお願いします サクラ
あらためて 私は
クロノワール・シュヴァルツ です 」
サクラは 微かにおどろいているようだ
「 うん クロノ君はクロノ君だもんね 」
「 サクラ あちらの女性陣と話をしたり
色々聞いて これからの
参考にしてみてください 」
「 うん そうするね 」
ユリィーをみとめ
「 ユリィー サクラを頼むね 」
「 イエス マスター 」
サクラを ユリィーたちにしばらく任せる
ディオを チラリとみて
リリンの気配を感じて
私は マスタールームへと 転移
急いで スクロールを取り出し
思いついたことを 書き込んでいく
「 失礼致します 我が君 」
ディオが入室してきた
私は スクロールのことを集中して
まずは大筋のことを書き終える
よし
うまくいったようだな
頃合いをみて ディオは
「 何をされていたのですか? 」
そう聞いてくる
「 あぁ ある契約書を作成していたところ 」
リリンも入室したみたいだな
「 いま 恐るべき魔女への貸借契約術式 を
作成して うまくいった感じだね 」
もしかしたら できるかもと思ったものが
できてよかった
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