CC.245.サクラ・ツバサと黒のクロニクル【Chrono Chronicle】
Sakura Tsubasa and the Black Chronicle
ディオを チラリと見てから
「 では これから 私が話を続けましょう
私の名は クロノワール・シュヴァルツ 」
「 クロノワール様 今回のご説明を 」
「 ちょっと 待ってくれないか 」
才蔵は しばしこちらを注視する
眼光がすごい
「 話しの前に 他の者たちへ
暫し動かず騒がないよう言ってもらいたい
あと このような者たちは 何名いるかな? 」
才蔵はすぐさま
「 よいか 動かず騒ぐでない
人数は 某も含め8名でございます 」
他の忍びは
声をあげずに従っている
練度が高いな
私は 左手を差し出すようにして
瞬間 水銃ロスティラを取り出し撃つ
ドシュ ドシュドシュ
そして 銃を仕舞う
「 これで そなたらの体の傷は
少しはよくなったと思うがいかがか? 」
才蔵は 自身の身体の変化をしばし確認して
他の者たちのことも気をかけている
どうやら 回復がうまくいったようだ
「 クロノワール様
皆の者を治療して頂き感謝します 」
本当によかったという感じがする
治療に寄与できてよかったな
「 回復できてよかったです
では 話をしましょうか 」
才蔵は ハッと応えてくれる
「 某達は 忍者と呼ばれる忍び
人々の生活の裏側で 潜入や調査を
主に暗躍する集団です 」
私は 頷いて聞く
才蔵の視線を見極め さらに遠くへ向ける
「 あちらの箱のようなものには
ひとりの女人が 居ます
その方を この世界へと送り届けることの
補佐や護衛の役目を 担っております 」
誰かがいる 送り出した者が居る
不思議な 箱 筒のようなものには
魔力の残滓がある もともとは魔力があるが
もうほぼ魔力は感じられない
特殊なカプセルなのだろう
さきほどから ゆっくりと開いていっている
なかには 若い女性が眠っているようだ
「 近寄っても? 」
「 はい 是非ともお願い致します 」
うむ 目線を箱筒の方へ
そして 有視界転移で 箱筒カプセルの近くへ
女性は 目覚める気配がない
彼女の傍らに 黒い何かがある
ステータスチェックと 鑑定を行う
『 黒のクロニクル 』 所有者:? とある
黒いクロニクルだと 内心驚愕する
なんとなくだが
私のクロニクルと関連するものと 感じる
彼女自身を観ると
名前が サクラ・ツバサ / 翼 桜
【 神に愛されし娘 】【 クロノの許嫁 】
とある
大きく静かに深呼吸をする
詳細は わからない
だが 黒のクロニクル を
インベントリへと 次元収納する
サクラさんが 目覚める気配
グリーン色のような瞳
何度かまばたきをして 身体を起こし
ゆっくりと 私をみて微笑んでいる
「 逢いたかったよ クロノ君 」
瞳に少し涙で うるみながら
嬉しそうに 言ってくれている
ご愛読感謝 『CHRONO CHRONICLE』 ‐ 愛に出逢う投資異世界の冒険筆記 ‐
www.投資家.com OriginRegression Welcome twitter【www.投資家.com official】