CC.285.メイド13&バトラー13とバトルの感想【Chrono Chronicle】
Feedback after the battle with Maid13 & Butler13
まわりで見学観戦していた者たちは
一様に静かな感じだ
ディオに 近づき小さな声で問う
「 ディオ これが
本当に褒美になるのかい? 」
「 十分になっております
我が君 」
そう応える
そうなら別にいいのだけど
「 もう模擬戦闘が終わったから
メイドバトラーたちを
自由にするよ 」
「 お心遣いに感謝します
我が君 」
メイドバトラーたちを捕捉
銃でカチリ
メイドバトラーたちの
捕縛の糸はなくなっていく
意識もはっきりしていき
スクッ 少しずつ
起ちあがってくる人影に
「 無事そうでよかったよ 」
そう呟いた
メイドバトラーたちは
静かにそして素早く
私の前に 集まってきて
膝をついて かしこまっている
「 どうだったかな
私との模擬戦闘は
皆へ褒美になったのかな? 」
「 ハッ 我が君とバトルできる
機会を頂き光栄です
素晴らしいご褒美を与えてもらえたと
一同感謝しております 」
バトラーのトップがこたえる
メイドバトラーの雰囲気からも
満足な気配が感じられる
なんか微妙な気持ちだ
「 我らの完敗です
有効打が打てませんでした
それに それなりのダメージを
覚悟しておりますが 無傷で
こうもあっさり制圧されるのは
予想外でした 」
メイドのトップがこたえる
メイドバトラーたちは
その姿の状態での全力であって
本来の全力でないのは承知している
それに試し撃ちも兼ねていたので
補助支援になるだろうデバフや
糸のよる捕縛や拘束などに
注力してバトルをおこなった
「 派手な攻撃や
破壊的な魔法より
こちらを選択して戦闘した
手間や時間がかかったかも
しれないね 」
「 いえ そうでもないと思います
もし 攻撃や破壊の魔法なら
たとえ 大ダメージを受け
瀕死や疲労困憊になったとしても
我らは 戦闘を続けます
それが 行動不能や
意識を刈られ 戦闘不能なら
もう敗北です 」
うん それ用にと寄せて
仕上げたプログラムだからね
せっかくの試し撃ちの機会が
活かせてよかった
まぁ こんなかたちだったけどね
メイドバトラーたちは
状態異常耐性持ちが結構あるから
そこは苦労した
もっと手数を少なくしたり
制御したりして改良できる余地が
発見できたのは 収穫だ
もっとセットにしたり
編集するのがいいな
戦闘できて感謝している
メイドバトラーたちを見て
「 よかったら 今後
たまにでもいいので
ユリィーやルティなど
彼女たちと同じように
この鍛練場を使って
トレーニングするのもいいと思う 」
「 よいのでしょうか? 」
「 問題ないだろう
もし ユリィーたち自身が
望むなら対戦もありだし
合意があれば 一緒に
トレーニングするのもあり
なんじゃないのかな
もちろん お互い仲良くあること
変にトラブルやわだかまりないことが
重要だよ それでもいいかい? 」
「 はい よろこんで 」
「 ディオ そういうことで
日頃の褒美としたい
あと このことは
他の者にも伝えてくれ 」
「 そのように致します
我が君 」
またオーバー気味に感動しているが
これなら 褒美として
よいだろう そう感じた
メイドバトラーの2人のトップと
そうこう話した これから
メイドバトラーと
少しずつコミュニケーションが
よくなっていけそうな気がする
そして
見学観戦していた者たちを
振り返ってみる
まだ静かだな
戦いの内容が 地味だったからか
一生懸命 戦ったんだけどな
ちょっと申し訳なかったのかもな
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