CC.299.サキュバスの言いたいことを聞いてみる【Chrono Chronicle】
Listen to what Succubus wants to say
美容ルームもつくったことだし
一休みしよう と
食堂へと歩いて移動する
次元城内を あらためて
見る機会となり
空きスペースがふんだんにある
これらをどうしようか
何か活用したいなと
思案しながら歩く
それにしても
メイドやバトラーたちは
見かけると 礼をとってくれる
ディオが 厳しくしているのだろうか
私は 気づいた者には
かるく うむ としたり
構わなくてもいいと
応える
食堂に到着
席につき 以前の肉料理を
出して 食べることとする
「 いただきます 」
相変わらずの 肉のうまさを味わう
しっかりした歯ごたえに
野性味あふれる肉らしい味わい
エリクシールを飲みつつ食す
メイドやバトラーは
構わなくてもよいとしている
ので 比較的静かに
距離をとる者もいれば
斜め後ろに 控えている者もいる
そして 以前よりも
話をしている感じを見受けらえるし
雰囲気が良さそうに思える
私と バトルして
すっきりしたのかもしれないし
鍛練場を使えるようになったこと
かもしれない どちらにしろ
戦闘したいという気持ち
戦闘欲を 解消なり発散できている
のだろうと 解釈してみる
彼女彼らは メイドバトラーとあるが
戦闘メイド 戦闘バトラー の
面が強いな まぁ文字通りの強さもある
手を合わせ
「 ごちそうさまでした 」
食べ終わり ステータスの
チェックでもしようとする
すると 控えていたメイドが
食器を下げて 片付けてくれる
「 ありがとう たすかるよ 」
メイドは 礼をしてさがってくれる
それから ステータスをみてみる
チェックしていると
聞き耳スキルの向上
傾聴スキルがある
聞き耳スキルは 以前から
あったよな 多分あったと思う
で それらが向上したり
傾聴スキルが発現して
メイドバトラーたちの
話がすこし聞き取れるように
なった のかもしれないな
これは アリスたちの話を
根気よく聞いていたことによって
成長や獲得したのだろうと
推測できる
スキルやアップすることは
何も戦闘だけじゃない
日々のなかでも成長できるんだな
でも これに限らず
話を聞くことのメリットは
大きいしね 今後も続けられたらいい
ステータスウィンドウを閉じる と
食堂に ある人影が入ってきた
「 主様ー クロノしゃまー
ここにいたのぉー 」
誰だろう
あ サキュバスだ
一旦 止まって まわりを窺い
安心した様子 そして
シュバと 私に駆け寄る
「 クロノ様
カードを見ました
美容ルームを作成されたんですね
ありがとうございます 」
「 う うん よかったよ 」
すごい食いつきだな
「 クロノ様はわかってらっしゃいます
女は 着飾り 男を魅了するものです
今度 別の衣裳で マスタールームへ
夜に伺いますね えへ 」
そう言って あらから様に
誘惑してくる
まわりのメイドバトラーたちの
雰囲気が変わる
「 その申し出は嬉しいが
また今度だ 」
「 えー 」
サキュバスは 遊んでいる
その気概はいいんだけどね
「 それに ただ誘うだけじゃなく
視線に 魅了のスキルを
何気に混ぜてたな 」
「 気づかれちゃってたのね
ごめん てへ 」
まったく 油断も隙も
あったもんじゃない
「 あまり過激にやると
ディオだけじゃなく
メイドバトラーにも
捕まるから 気を付けるんだぞ 」
「 はぁーい 」
「 それだけか 」
「 ええっとね 」
「 無茶なことでなければ
聞かなくもないよ 」
「 そういうところ
流石です クロノ様 」
サキュバスの言いたいことを
静かに聞いてみることにする
サキュバスは おもむろに
「 部下がほしいなと
思っています 」
部下だって とそう思い
サキュバスを見る
サキュバスは
遊んでいるようなそぶりを
しているが
なんとなく 本気で
言っている そんな気がする
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