CILONO
あれが 神聖都市ミッドワルドか
生きるために 稼がなくてはいけない
そのためにも 冒険者になるのがいいと
ほぼ強制的に 遠い故郷から送り出される
そして 意を決してミッドワルドへ向かっている
昔からの教えだとか 家訓だとか
よくわからないが 若い男子諸君は
故郷を離れ 都会へ出るや旅する 伝統がある
ふるさとは静かで 何気に好きなのだが
やっぱり都会にも興味はある
不安を覚えながら歩む
期待を抱いて寝息をたてる
数日十数日かけて 神聖都市がみえるところで
僕は 全財産のステータスカードを 握りしめ
スッと目の前に まっすぐと突き出す
Cilono シロノと記載されてある自分越しに
神聖都市は その聖姿を誇っている
天上の雲間から 神の居ますといわれる
浮遊城がある なんとなく見られている
そんな気がして 挙動不審になってしまった
わからないが わからなくても 行くしかない