CC.241.3人の勇者【Chrono Chronicle】
Three brave person
リリン その者とは この管制ルームで
連絡できるかな
- 可能です マスター
それと 移住希望者は3名です
それぞれが 瀕死状態にあって
異世界転移を希望しています -
「 瀕死の状態で 募集情報を探せたのか
運がいいというか なんというか すごいね
で その者たちは
基本的な要件は 了承しているのかな? 」
- 承知しているようです -
「 わかった また 確認しよう
異世界転移は 大変だろうからね
連絡は リリンがメインとして
行おうと思う そのつもりでいてくれ 」
- そうですか イエス マスター -
異世界転移って 強制や理不尽なことが
多い印象なので できるだけリスクを説明する
納得してもらい 異世界に来て欲しいと思っている
「 では 繋いでみてくれ 」
- 私の声が 聞こえますか -
- はい 聞こえます -
若い男の声のようだ 元気がある感じ
- あなたは 異世界転移を希望している者ですね -
- はい そうです -
私は リリンに頷き 続きを促す
- 異世界転移自体は 可能ですが
元の世界にもう戻れません
死亡扱いとなります 転移先では
いつ死んでもおかしくない世界です
それでもよろしいですか? -
- はい それでいいです -
悲壮感がない むしろ好奇心がある声だ
- では注意事項を よく読んでください -
さらにいろいろな情報を 確認してもらう
その間に 次をしよう
二人目だ 頷いてみせる
- 私の声が 聞こえますか -
- あぁ 聞こえる -
若い男の声のようだ なんだか暗い感じだ
- あなたは 異世界転移を希望している者ですね -
- そうだ -
私は リリン頷き 続きを促している
- 異世界転移自体は 可能ですが
元の世界にもう戻れません
死亡扱いとなります 転移先では
いつ死んでもおかしくない世界です
それでもよろしいですか? -
- わかっている -
強い意志がある がそれは暗黒面な感じの意志の声だ
- では注意事項を よく読んでください -
さらにいろいろな情報を 確認してもらう
なんだが事情がありそうだな
でもまずは 次だ
三人目だ リリンに頷く
- 私の声が 聞こえますか -
- はい 聞こえます -
若い男の声のようだ
- あなたは 異世界転移を希望している者ですね -
- はい そうです -
私は リリンに頷き 続きを促す
- 異世界転移自体は 可能ですが
元の世界にもう戻れません
死亡扱いとなります 転移先では
いつ死んでもおかしくない世界です
それでもよろしいですか? -
- わかりました お願いします -
普通な感じで 応えている声だ
- では注意事項を よく読んでください -
さらにいろいろな情報を 確認してもらう
ふむ
「 我が君 提案がございます 」
なんだろう
「 何だい 」
「 その者たちは 神聖都市のある世界への
転移がよろしいかと思います 」
- ディオ殿に賛同します マスター -
リリンもか
「 理由は何があるのかな? 」
「 防衛のため 念のためにと
そちらの方で召喚するのがいいかと 」
- あちらの世界にも 人がいて増えていくのが
いいと思います -
恐竜のようなものが跋扈する世界だよ
だが ふたりの意見も無下にしたくない気持ちもある
「 それでは まずは 浮遊城に招こう
それから また考えさせてくれないかな? 」
「 御意 」
- イエス マスター -
浮遊城へ 久しぶりに行くことになるか
「 我が君 よろしければ
数名のメイドとバトラーともども
ご同伴させて頂きたく存じます 」
防衛の面もあるが いいかな
「 わかった 4名までならいいよ
まずは 大広間へ行こう 」
そう言って 大広間へ 転移 ディオも合流
ディオが メイドとバトラーに
もう指示を出しているようだ
すばやく集まっている
集まったところで
「 これから 浮遊城がある世界へ行き
3人の若者を召喚する メイドやバトラーたちは
接待があるかもしれないから よろしく
リリンは 通信状態のまま 次元城で待機 」
- イエス マスター -
ディオはじめメイドバトラーへ
パーティ申請を送り すぐ返信がきて
簡易パーティ結成
次元をわたるときは これがいいと思う
次元のカーテンをだして 一緒に通る
久しぶりの 浮遊城 大広間
私 ディオ メイドとバトラー各2名ずつ 無事到着
魔法陣を出す 情報を整理する
- リリン 3名に連絡
今から転移させられると 伝えてくれ -
- 伝えました マスター いつでもどうぞ -
3名の情報と承諾の確認をチェックする
移住希望の条件クリアだな
「 では いまから異世界転移の召喚を行う 」
魔力が集まり 光が溢れ 輝き放つ
すると 目の前の魔法陣に
3人の若い男が 現われている
顔を伏せ 片膝をついているような姿勢
まだ 転移したばかりで身動きがない
ステータスをチェックしてみる
3人ともに 称号に 【 勇者 】
正確には グレーアウトしている がある
3人ともが 勇者 いや
勇者の潜在力がある者たち だと
そう思っていると
ひとりの男が動き出し 私に襲いかかってきた
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