185.聖竜バハムート・ルティ【Chrono Chronicle】
召喚しようと思ったけど いない場合もあるかもしれない
うむ よし ちょっと確かめてみるか
- 聖導師 近くにいるかい -
《 はい マスター 》
- 召喚をしようと思っているのだけど
私は なにか召喚できるかな -
《 おそらくですが そのような存在はないと思います
マスターが イメージして生み出して 召喚するのが可能かと 》
うん なんかそれがよさそうで できそうな感じが湧き起こる
- うん わかった それでいこうかな ありがとう -
すこし 召喚とニュアンスが違うけど
召喚しようと思い立って 召喚するなにかを生み出せばいいと
わかったからいいか そして 召喚すればいい うんうん
それでは なにを生み出して 召喚しようかな
うーん 召喚と言えば召喚獣的なものを 思い浮かぶ
よくゲームである 竜をイメージする
強くて 翼をひろげ かっこよくて 威厳もある感じ
あと いろいろ会話ができると助かるから 話せるようにもしたい
守護も任せ頼りたいから 聡明な感じがいい
あとは
よし イメージができたかなとして まわりを見わたす
ここの空間の 広さでは心もとないなと
次元城内のマップを検索して いつもと違う大広間を見つけ
そこへいく ここで 生み出す 召喚しよう かな
なんとなくだが 生み出すことや召喚しやすい感じ
中央付近に 薄っすら光っている
円柱やら球体やら立方体のようなものがみえる
それ用の設備というか環境のようにも見てとれる
- 聖導師 今から行うことで みんながびっくりすると
いけないから 気にしないでいいと 伝えといてくれないか -
《 イエス マスター それではまたすぐ戻ります 》
- いや 私一人で大丈夫だろう -
そう言って 聖導師を 送り出す
それから なぜかごく自然に 架け橋の桟橋のような位置について
竜のイメージをして 魔力を行使
術式を展開していく 儀式っぽいな と感じつつ
魔法や 術式や 記述が 平面図形や積層など展開する
負荷がかかってくる感じと同時に
次元眼となって さらに情報追加 起動や処理速度が
格段に早まっている 眩い輝きの奔流が 大広間を包む
いつものように魔力を遣った疲労感がありつつ みわたす
大広間に 竜が出現している
圧倒的なパワーを感じる
称号に 聖竜とある
心の中では感嘆しつつも 穏和に竜をしばし見ている
聖竜は 起きたばかりように 眼を開けながら
《 我が 主か 》
と 念話でゆっくり問うてきた
私は 素晴らしいなと思いつつ 優しく頷くように応える
「 私が 君の主 クロノだよ よろしくね 」
《 クロノ様 我が名は 》
聖竜とあったが 名前はないみたいだ
「 真名は ルティ 」
《 おおぉ 我が真名は ルティ 》
カッ 竜眼が見開き 瞳に力が溢れている感じ
気に入ってくれたようだ よかった
「 ふだんは 聖竜バハムート と名乗るのがいい 」
「 我は 聖竜 バハムート なり 」
これも気に入ってくれてるみたい
エネルギーの放出がすごいが
この大広間の結界なら 緩和されるだろう
そして恒例の 名付けによる負荷がきている
かなりの魔力消費 負荷がある
ログの方をちらりと見ると スクロールが早い
疲労感がありながらも なぜか心地良い
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