228.永久機関星炉【Chrono Chronicle】
Stella Fornax
ベッドをもぞりと動く感覚
目を開ける よく眠れたな
すこし もぞもそとして
起きて ベットに座った状態になる
そばには リリンもディオもいるな
しばらく無言でいて 落ち着いていく
静かにディオが
「 お目覚めですか 我が君 」
「 おはよう よく眠れたよ 」
時間のカウンターをチェックする
ものの数分も経っていないか
「 お休みになられて 1分たったかどうか
ぐらいでしょうか よく眠っておいででした 」
同じような時間経過だな
やはり 称号の関係が大いにあるかもしれない
- 称号のチカラでしたでしょうか -
リリンもそう思っているみたいだ
「 多分 関わっていると思う 」
- 現状とくに異状はありません -
「 わかったよ ありがとう 」
称号によって 狙われるリスクがあるかもという
ことがある できるだけ 隠しておくに
こしたことはないからな
そう思い ステータスの称号を
操作しようかとするときに
- よろしければ まだそのままでいてくださいませ -
リリンが 察して止めに入ってきた
ディオも 静かに耳を傾けている
- どういうことだい リリン -
- はい マスター お引止めしてすみません
ですが 称号を出している間に してほしいことがあります -
私は 静かに頷く
リリンは それをみてから 一呼吸いれるような間があり
- マスターに エネルギー機関のようなものを
作成してほしいと 提案させて頂きます -
- エネルギー機関 ? -
- エネルギー機関 エネルギーを出力供給できるもの
そのようなシステムや機械という機関です -
あぁ なんとなく だけど
動力源 パワー電源 みたいな いや
火力発電所や エンジン機関な 感じかな
なんとなくいけそうな気がする と考えて
リリンに 話の先を促す
- この世界の防衛システムは 順調に稼働しています
ですが エネルギー供給の手立てがあると
今後の運用もより強固なものになると思われます
また 別世界の 神聖都市ミッドワルド や
浮遊城などの維持にエネルギー供給があると
よりうまくいくようになると予想しています -
たしかに いまの運用を続けいくなら
エネルギーのことが 充実していた方がいい
今は 出来立てだったり 私の魔力分や
何かで稼働しているのなら 私以外のもので
エネルギー供給できたらいい
「 迷宮に 迷宮核なし と 迷宮核あり が
あるようなものですかね 」
「 その喩えは当たっているかも
エネルギー機関があるシステムや
機械マシーンがあるのは 理にかなっている 」
- リリン ありがとう 作成してみようと思う -
- 感謝します マスター -
よし 今度は 場所だけでなく着替えて行おう
「 体調も万全だし では 作業場へ向かう 」
ふたりは ハッと 応える
作業着で作業場で行うのが なんかよさそうだ
たのしくなってきた
作業場について 作業着に着替える
マスタールームより 広い作業場
ふたりもついてきてくる
- サポート致しましょうか -
「 何なりとお申し付けください 」
「 ありがとう だが 自分だけでいい
ふたりは 警戒してほしい 」
ふたりが はいと返答してくれる
想いを集中 イメージしていく
エネルギー機関 イメージを深めていく
エネルギーの練っていく 凝縮 圧縮していくイメージ
クロニクルからの 情報も活用していく
エネルギー機関 作成
魔力を消費する 負担がくる
光が 満ち溢れて濃縮していく そして
光が部屋中に はじけ飛ぶように照らす
うまくできたな
外見は 丸みを帯びた円錐形の白い巨大な物体
作業場が狭く感じるほどの大きさ
表面はつるりとしてそうで 螺旋のような感じもある
「 エネルギー機関だけど
できるだけ コンパクト設計にしてみたよ
持ち運びや設置しやすさも意識してみた 」
- 素晴らしいです マスター
これはもう 擬似永久機関 半永久機関と
いえるかもしれません -
「 見事な制御 流石です 我が君 」
ふたりは 感嘆の感想を述べているようだ
「 では 試験稼働させてみるか 」
手をかざして かるく稼働させる
ほとんど音もなく 静寂にエネルギーが高まっていく
かすかに 光の粒子が視えるといった感じの変化
「 いろいろ 機能を備えてみたし
動くみたいだから いいと思うが どうかな? 」
- ありがとうございます マスター
こんな素晴らしいものを 遣わせて頂きます -
「 これほど 圧縮されたエネルギーも
そうそう見られるものではありません 我が君 」
よかった
なかなかのものができたと思う
この大きさで
まるで星のエネルギーそのもの といった感じだ
うん
「 このエネルギー機関は
『 星炉 』 と名付ける 」
ふたりから 承知いたしましたとう返礼があった
これでいい
この星炉は 次元城に据えてみることとして
浮遊城と ついでに予備で一基 作成するのもいいかも
魔力もいけそうだろう
ストレージに星炉を 収納してながら
「 あと2つ作成する 」
そう言って 同じような作業をして 星炉を作成した
2つ目3つ目も うまく作成して収納 よかったよ
ふぅ
聖杯に 神水エリクシールを 注いで飲む
「 ふたりとも お疲れ様 」
ご愛読感謝 『CHRONO CHRONICLE』 ‐ 愛に出逢う投資異世界の冒険筆記 ‐
www.投資家.com OriginRegression Welcome twitter【www.投資家.com official】