217.リリン・リリス・デェア【Chrono Chronicle】

Lilin Lilith Dea

魔法のことをあれこれとしている

ふと　聖導師の気配に気が付く

－　マスター　ちょっと気持ち悪いですよ　－

聖導師は　たまにこうやってからかうようなことを言う

賢いからなのか　なんのか　不思議だ

－　聖導師　さっきようやく　気づいたよ

　ずっと　居たのかい　－

－　いえ　途中からです　魔法のことを

　愉しそうに　されていたので　見つめていました　－

聖導師は　見えない存在だから　よけい

気づきにくい　ちょっと恥ずかしかったな

－　ま　いいか　魔法は好きだしな

　聖導師に　見られても構わないしね　－

－　ありがとうございます　マスター

　新たな銃を作成されたのですか　－

からかうのを満足したのか　きりっと切り換えてくる

－　あぁ　こちらが

　糸銃フィーン　メインはデバフ銃や状態異常銃として

　こちらは　水銃ロスティラ

　メインはバフ銃や状態向上銃として

　使用するつもりだ　それから機能や

　魔法のことを　ざっくりと説明する

－　なるほど　攻撃力という観点からでは

　見劣りや侮られる可能性があるかもですが

　これは　恐ろしい銃だと思われます　－

－　私も同意見かな　魔力があって

　こちらの方が　平和主義な非戦闘的な

　補助や支援の魔法使いなら

　これがいいかもと思うからね　－

－　そうでしょうか　とても

　平和主義や　非戦闘的とは　思えません

　これは　凶悪で厄介で忌避されるほどの

　魔法の類と思われますが　－

聖導師から　思った以上の　評価がある

でもその評価は　ちょっとこわい面が

際立っている感じ　確かに畏怖感はあるな

攻撃力や派手さで言えば　それほどではない銃だから

聖導師も　攻撃力の無さや　派手でないことに

一般と同じように　注目するかと思っていたが

そうでもないみたい

方向性としていいとしても　ちょっと恐れられ過ぎたかもな

－　戦闘などでは　補助や支援に回るさ　－

－　糸銃フィーン　水銃ロスティラ　恐るべき銃です　－

銃の名を　恐れながら　いっている聖導師

そういえば　聖導師のことを　肩書のように

呼んでいた　そうだな　聖導師に名付けするのも

いいかもしれない

なんとなく　そう感じる

－　聖導師　君のことを　名付けしようと思うが

　どうかな　いいかな　－

そう伝えると　静かになっている

必要ないと言われるのかなと　思っていた

どうなんだろう

しばらくしてから

－　はい　ありがとうございます　是非とも　－

なにか理由があったのか

逡巡するなにかがあったのか　わからないが

そう応えてくれた

「　聖導師　という呼びも　いいと思うが

　名づけをするよ　」

－　イエス　マスター　－

真摯に返答した

「　君の名を　

　『　リリン・リリス・デェア　』　とする　」

少しのラグがあり

次元眼が起動

魔力消費がきた　思った以上に

かなり思った以上に　負担がかかる

久しぶりのきつい感覚

聖導師は　見越したようにこちらを見ている

そんな感じがある

『　Chronicle　』にも　反応がある

長くはないが短くもない

魔力消費と負担の時間があった

－　ありがとうございます　マスター

　真名　リリン・リリス・デェア　です　－

以前より　より強さと優しが溢れるような

そんな声の　聖導師いや　リリンの声になっている

多分　情報がアップグレードした感じ

「　普段は　聖導師であったり

　リリン　や　リリス　と呼ぶことになるだろう

　これからも　よろしくね　リリン

　真名は気に入ってくれるいいな　」

－　気に入っています　マスター

　あなたも　素晴らしいです　－

リリンが想う誰かにそう告げてる気がする

何にしても　よかった

気に入ってもらえたようだ

ステータスチェックすると

聖導師に　真名の名付けがされて

【女神】称号が追加されていた

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