199.原野の迷宮【Chrono Chronicle】
Wilderness dungeon
- 我が君 世界の端にダンジョンですか -
- クロエが現れた場所は 別の世界から
この次元の世界に来るときの 最初の座標なのだと
感じている つまり
別世界の 招かねざる者が 出現する地点ポイント
他の場所からも あり得るかもしれないが
現状 何故か強くそう感じている
だから 防衛として 不審者敵対者なら排除や
強敵であれば 時間稼ぎになると思っている
杞憂なら それに越したことはないからね -
- なるほど 防衛力が強化されますね
以前の 次元封鎖とは 違うのですね -
以前の 次元封鎖 この世界を護る点において優れている
- それは守護として かなりいいのだが
緊急措置として 捉えておいてほしい
あれもなかなかいろいろある感じがしている
出現ポイントに迷宮作成などの 防衛策をするのがいいと
判断した もしどうしようもない事態には
君たちから 次元封鎖の要請の許可もいいかもと思う
ただ現状 総合的には 次元封鎖は緊急事態向けとしたい
どうかな -
- 承知いたしました 我が君 -
- 理解 納得しました マスター -
- 地道に防衛のことしていこうと思う
防衛機能の情報把握や管理 作成サポートを
ふたりには 担ってほしい -
ふたりから はいという応答を受ける
もうそろそろ 目標地点に近づく
- このあたりかな -
簡素な魔力のサークルを作成 地面に設置する
ちょっと大きくて薄くわずかに発光する輪
- 魔法陣の一種ですか -
- うん このサークルは 一種の魔法陣だね
魔法の記述をしているよ
聖導師やディオなら 読み取ることができると思う -
- はい 読み取れます -
- 読み取れます 一部作成も可能かと -
- 別世界から出現するとき ポイントがこのあたりとなっている
その機能を ある意味 ここへと誘導する
引返すために保持補助する効果だと思ってほしい
出現時の情報収集と即送還できるための
魔法陣のサークルだね -
- 出現のポイントをこちらへと誘導すること と
出現しても引き返す手立てを保持補助すること と
出現に際して 素性や元の世界の情報収集すること
この3つを 行うのですね -
- そうだね -
ディオも なるほどとなっている
やっぱり 賢いな 聖導師はたすかる
- では 迷宮を ダンジョンを 作成しようか -
空に浮き上がり サークルから距離をとる
- 聖導師 ダンジョン作成に 情報処理のサポートを頼む
ディオ 周辺警戒をしていてくれ -
- 御意 -
アレイエデンの杖を取り出す
魔法陣のサークル周辺にと 迷宮のイメージをする
また 離れた小さな東屋のようなものもイメージする
そして 作成する
魔力消費の感覚がある いつもの魔力消費感
だが これくらいなら余裕で大丈夫 うむ
よし
- 迷宮ができました マスター -
- 我が君 迷宮らしき建物が見当たらないのですね -
- うん この迷宮は 透明なダンジョンだね
サークルの周辺に 迷宮を作成した
地表面だけでなく 地中や空中部分も迷宮化している
迷宮の構造は 時間経過で 変化していく -
- 見えない壁があり 時間経過で変化する
透明なダンジョンですが 素晴らしい
あの場所は 何なのですか -
少し離れた場所にある 小さな東屋のようなものがある区画
- あそこは 迷宮の出口エリア
迷宮から脱出したものが到着する場所であり
この場所で こちらから迎え撃つためや
待機できたりする場所だよ -
- ここで さらなる接敵やコンタクトが
しやすくなるということですね -
- そういうこと 迷宮から出ても ここを通らないといけない
こちらにとっても わかりやすい地点になる -
そういって 私は 東屋のエリアをマーキングする
これで 転移ができる
- このダンジョンは 何と呼べばいいのでしょうか -
聖導師が聞いてきたので
- えっと 透明のダンジョンを原野に作成した
透明なので 見た目は 障害物なく原野そのものか -
よし
「 ここのダンジョン名は 原野の迷宮 だ 」
名付けによって 魔力消費する
ログも いろいろでてきて流れている その中の一つが見える
【迷宮主】
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