願いと紡ぐ 君の物語 * Love, Adventure, Survival, Education, Kizuna, Wish. 言葉と愛する 魔法と生きる 詞と生きる

177.神水宴

「私は ちょっと次元城まわりを

見て回ってくるよ」

《 マスター それほど心配されなくても 

大丈夫だと思いますが 》

― まあまあ 聖導師 自分でも 回ってみるよ ―

《 イエス マスター 》

 

聖導師に わるいなと思いつつ

次元城を眼下に見れるほどの 上空に来る

空を見ると 星空のような景色

地平は 闇のオーロラが 彩っている

これがこの世界 何も変わったことは

起きていない

何もトラブルが起こらないに

越したことはないかと 自分に納得させる

 

浮遊城でのことを 回顧する

アーサー王越しに

2回 銃が放ててよかった

咄嗟の中で 最善ができた方かな

まさか 神聖の系統の術式のなかで

あれはかなりの限定とリスクと

何か特殊なことを 周到念入りに

必要そうだけどな そうなると

かなり絞られるんだろうけど

ステータスウィンドウを 展開する

座標はとれている 何かあれば行けるか

うーん

待て待て 今のままでは詮無いな

折角だ 彼女達と 愉しく暮らそうか

いまは その時ではないということかな

 

やりたいことは あるし

やるチカラも ありそうだ

そして 彼女たちのこれからも と

 

願う 次元眼になる

眼下に気を付けながら 結界を張り

関係銃と 次元銃を 撃つ

膨大な魔力と 様々な術式が

刹那とともに 放たれた

そして 刹那の差界 残滓などない

うん 集中していたし

すこしはレベルがあがったかな

よし 戻るとしますか

 

「ただいま と」

飛翔から降り立つと

ユリィーが駆け寄り

「マスター 一緒に居てください」

クロエが

「アリスに 少ないですが 次元城の

生活のことを 話していたんですよ」

アリスは

「みなさんにいろいろ聞きました」

聖導師は

《 簡単ですが かいつまんで

情報共有していました 》

まぁ優秀 なんて いい女性たちなのだろう

感心する

 

「食事はしないのですね」

アリスが聞いてくる

「そうなんだよね 食べ物がなくてね

いまは 私から水を与えているだけかな」

自分で言っていて 何か酷いなと

思ってしまった

これはしょうがないのだ

「ごめんね なんとか今後

食事をよくしたいところなんだよ」

《 マスター 私たちは一緒に

お水を飲みたいのです 》

他の3人も同様に そうですと言っている

 

お水で ですか たしかに神水だけど

それだけでいいものだろうかと 思いつつ

「わかったよ」

聖杯をとりだし 神水で満たしていく

それを 彼女たち各々のカードのコップへ

注いでいく 

聖導師は 飲んでいるみたいなことを

言っていた ので いいのだろう

ユリィーも いけるのか

クロエとアリスは 飲めるとして

「どうだい」

うかがいつつ 私も 聖杯で

神水エリクシールを 飲む

うん あいかわらず 生き返るようだ

みんなにも 好評だね

 

なんか長くなりそうなので

念練成で ソファーみたいなものを作成する

彼女達は ソファーに座り

それぞれに神水エリクシールの感想を

述べ合っている 賑やかな光景だ

 

まるで歓迎会だな と ふいに

「みんなありがとう これからもよろしく」

言ったら

アリス クロエ ユリィー 聖導師

それぞれから

ありがとう マスター クロノ様と

返してくれて 上機嫌でいてくれた 

 

その後も ほどほどにねと

私は エリクシールをサーブしていた

打ち解けあってくれて よかった

歓迎会みたいな宴なら 大歓迎だよ