願いと紡ぐ 君の物語 * Love, Adventure, Survival, Education, Kizuna, Wish. 言葉と愛する 魔法と生きる 詞と生きる

170.操糸と体術

ユリィーがいそうな鍛錬場に向かう

よかった 居たようだ

真面目だなぁ 機兵と訓練しているようだ

 

しばし眺める どういった訓練なのかを

見てみる

指揮系統だとか クロノ様への忠誠を

滔々を説いているようにもみえる

いや さすがにそこまではと思うが と

話題を変えるためにも

用件のことを 話しかける

 

「ユリィー 私も鍛練いいかな」

「マスター もちろんです お相手を

致しましょうか」

「お願いするよ」

ユリィーは機兵に合図を送り退かせる

 

ユリィーに剣盾を構えさせ

私は 糸と体術で 臨むつもりだ

「魔法といったことは しないつもり

糸と体術で向かうからね」

そういって 向かい合い 互いに一礼

 

私は 一応 魔法魔術の

使い手なんですけれども さてさてと

 

序盤は 剣撃や盾防御の

スピートとパワーで かなり押される

「うぅ きつっ は」と

必死になって かわすことや反撃にと

糸を操り 体術をこなし 文字通り

糸口を探しながら 戦闘する

一本状態の糸のみでの攻防は

まだまだだな 体術も操糸と組み合わせると

格段に 難易度が高まる まだまだ慣れが

必要だな うまく体と糸をコントロールを

しないとね まだ全然ダメな現状だが

今後 念や他の組み合わせの 可能性の

発想が浮かんでくる

それなりに収穫かな スキルを一挙に

獲得と向上は可能だろうが

これも相変わらず地道にコツコツだな

 

ユリィーは うまく斬り捌き

私を追い詰めていく

彼女なりに糸への対処を

積み重ねているようだ

 

「ユリィー そこまで まいったよ」

彼女は 戦闘モードを張り巡らせたまま

残心している

「ここまでにしよう」

「はい マスター」

互いに一礼

「どうだったかな 糸と体術との戦闘は」

「難しくなると思います

もっとスピードとパワーを高め

守護を高めないといけないと思います」

「糸においては まだ思うところがある

今度はもっといろいろとするつもりだよ」

「よろしくお願いします」

「うん ユリィーがいいときに

浮遊城へ行こうか この前行けなかったからね」

そう言うと 速攻で

「では 今すぐ よろしいでしょうか」