147.未来視
荷物を整理しつつ あとは何かなぁ
視界が換わる
なんだ どうなっている
闇夜の中から あるシルエットが浮かび
より鮮明に見えてくる
女性のようなシルエット
髪をさらさらとゆっくりと現れてくる
ゆっくりと 落ちていっている
意識がないのか 成すすべなく
頭の方から崩れ落ちいく光景が見える
どこだ これはと思うと
視界が 素早いスライドショーのように映す
えっと ここは ちらっと見えたものがあり
見覚えがある ここかこの世界か だが遠い
突然のビジョンと また別のビジョンを
同時に映し見る たぶん次元城から遠い
この世界の果ての 闇のカーテン状あたりか
でも と 次元眼が現在の
カーテン状がある地平を視渡す
そして マップ探査検索しても
女性が 誰かがいるという情報が ない
わからないと いいそうになったところで
これは未来視と 理解している私がいる
それもこのあとすぐの未来のようだ
だいたいの シルエットの出現場所を特定
「緊急事態っぽい 詳しいことは あとだ」
と 告げ
二人から何かと いいそうな感じがあったが
気にもせず 集中した想いのまま
翼筆剣ゼウセリオンを
アクセサリのように変形させ
ローブ留めとしてから
急ぎ飛び出した